
附属病院血液
関西医科大学附属病院の血液・腫瘍内科では、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍や、再生不良性貧血、免疫性血小板減少性紫斑病などの良性血液疾患、血液凝固異常等に対する診療を行っています。
当科は日本血液学会研修施設として認定されており、最新の医療設備と高度な専門知識を持つ医療チームが、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供しています。
当科では、クリーンルームを備えており、造血幹細胞移植などの高度医療を安全に実施しています。
また、各診療科や看護部、薬剤部、検査部、リハビリテーション部、栄養部門、緩和ケアチームなどと密接に連携し、チーム医療を推進しています。
患者さんのライフスタイルや価値観を尊重し、十分な説明と同意のもと、共に最適な治療法を選択していきます。
さらに、当科は造血幹細胞移植や、二重特異性抗体、CAR-T療法などを含めた最先端医療を積極的に取り入れ、常に新しいエビデンスに基づいた治療を行っております。
関西医科大学附属病院 血液・腫瘍内科では、患者さんのQOL(生活の質)向上と治療成績の向上を目指し、日々診療と研究に取り組んでいます。

総合医療センター
令和6年12月18日の読売新聞に血液がん治療実績が紹介されました。2023年における新規患者数が当科587人と大阪府内で第1位でした。当院は守口市にありながら、大阪市に隣接しています。そのため、大阪市内の有名病院と競合していますが、上記実績は当科が近隣医療圏から信頼を得ているものと自負しています。
2023年4月より岡田昌也医師が病院教授として当科に赴任しました。日本を代表する同種造血細胞移植のスペシャリストです。遠心型血液成分分離装置(幹細胞採取機器)の最新鋭機器も2024年2月に配備されました。自家末梢血幹細胞移植の体制安定に寄与しています。さらに、同種末梢血幹細胞移植、およびCAR-T療法による細胞免疫療法導入の向け準備しています。2021年11月よりゲノム解析PCRセンターが当院に開設されました。病原菌同定に1週間要していましたが、即日判明が可能となり、当院全体の臨床能力が大きく向上しています。特に、日々感染症と向き合っている造血器疾患治療においては多大な戦力となっています。フローサイトメトリー機器も導入され、2025年5月より稼働を予定しています。これまで外部機関に依頼していた造血器腫瘍の細胞遺伝学的な診断が当院で可能となり、迅速な診断が可能となります。